蜉蝣峠@赤坂ACTシアター(マチネ)


こちらは観ることができました。
いやあ……、すごかった!色んな意味で、凄かったです。
まず、客演男子3人組の扱いがすごい。よく3人の事務所がOKしたなと呆れながら感心してしまうほど思い切りの良い演出に、心の中で何度も「いのうえさん、アンタは鬼や…」と呟きました(苦笑)ずるむけJr.様も真っ青なオモシロ設定に、序盤は何度も「あれ、これネタもの……じゃなくていのうえ歌舞伎だよね?」と首を捻りました。でも3人ともとても楽しそうに演ってらしたので、それはそれでいいのかな。だけど未來さんにあの演出をつけられたら、私笑いながら泣くかも(笑)

序盤はネタもの疑惑があったものの、ストーリーが進むにつれてどんどんいのうえ歌舞伎らしい人間ドラマが展開し、どろどろし始めます。その間もオモシロは影を潜めることなく、主に客演男子組を襲うのですが(苦笑)どろどろとオモシロを同居させる手法と匙加減、新感線は本当に巧いと思います。血飛沫とうん○が両方存在して破綻しない舞台。ううむ。

内容はとても重く陰惨なものだけれど、暗〜い気持ちで劇場を出ずに済むのは、オモシロも随所に盛り込むことを忘れない新感線魂のおかげで。観終わった後は何とも言えずお腹いっぱいな気分になるのです。

でも帰り道、蜉蝣峠のことを色々考えながら、何故か無性に五右衛門ロックが観たくなりました。やっぱり私は、スッキリ爽快☆大団円!な新感線が一番好きなんだなぁ。